「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

変態監督D・クロネンバーグ復活、オープニングからラストまでピリピリした緊張感が続く。
田舎町でダイナーを経営し家族と平和に暮らしていた男は、ある日店を襲った強盗をとっさに射殺してしまう。 一躍ヒーローとなるがニュースを見たかつてのギャング仲間が現れ
「昔のお前は人殺しだった」と家族に嫌がらせをする。
心ならずも暴力に巻き込まれていく主人公。
健さんのヤクザ映画、西部劇、70年代アクション映画等で何度も繰り返された古典的なストーリーでバイオレンスの連鎖をリアルに血なまぐさく描く、敵を殺し家族を守っても戻るべき家庭が崩壊するラストは現代アメリカの隠喩。
★★★最高！
原題は「過去暴力事件を起こした」の意、傑作
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マフィア役のE・ハリス、怖い
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「ウォレスとグルミット・野菜畑で大ピンチ」
アカデミー受賞作、長編になってもテンポが全くだれないが、ちょっと薄味。
相変わらずグルミットは賢く大活躍、ウサギが全く可愛くないのは何故？★★満足

「ミュンヘン」
「9.11」を意識したテロはテロを呼ぶがテーマ、必殺仕置人・素人集団。
E・バナが好演、食事、SEX、殺しは日常生活、人間関係は原作を読まないと良く解らないが時代描写は凄い。★★満足

「クラッシュ」
ロスの人種問題を扱った群像劇。TVドラマの総集編みたい、俳優達の演技は素晴らしく、人種偏見を持つ警官役M・ディロン（懐かしい）が憎々しくて良い。★★満足

「ロード・オブ・ウォー」
実在武器商人の話、面白すぎてホントか？と思う。やる気の無さそうなN・ケイジが好演、一番凄いのは映画で撮影した武器が全てモデルとなった一人の武器商人からのレンタルだって事。★★満足
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旧作
「クレヨンしんちゃん・モーレツ大人帝国の逆襲」
「ALWAYS・三丁目の夕日」の元ネタ、音楽・演出とも素晴らしい。
全然子供向けじゃ無いじゃん！父ヒロシが大人に戻るシーンで私は号泣、クライマックスの疾走は「フレンチコネクション2」G・ハックマンを彷彿（私だけ？）思わず「しんちゃん頑張れ！」「親に捨てられた子供が再び親をみつける」と言う「千と千尋の神隠し」と同テーマながらさらにその先の「家族で協力して戦い、勝利する」までを描いた、昭和に子供時代を過ごした全ての大人に捧げる傑作。★★★最高！

「クレヨンしんちゃん・アッパレ！戦国大合戦」
黒澤明「隠し砦の三悪人」「乱」のパロディ、「ある日どこかで」からラストは「戦国自衛隊」まで盛り沢山。合戦シーンは大河ドラマを凌ぐ（マジで）全然子供向けじゃ無いじゃん！
映画の完成度は「大人帝国」よりこちらが上、驚きつつ身分を越えた恋にラストは感動・・「お〜い！青空侍」傑作。しかしこの年になって「クレヨンしんちゃん」で泣かされるとは思いませんでした・・・・・★★★最高！

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2006年07月31日

「ALWAYS　三丁目の夕日」

評判の良かった映画、先日やっと観ました。
観る前は西岸良平の原作マンガは時々読んでるし予告編を観るとCGが綺麗過ぎて、ナンジャタウンかラーメン博物館みたいと思ってましたが・・・・・・大間違い。
オープニングの模型飛行機からもうウルっときてイカンなと思ったら子供の頃家に在ったオート三輪が走っているシーンでもう涙、涙・・・・とにかくCGも含めセット美術が凄い。
ラストまで都合三回ほど号泣、映画的に新しい事は何も無くNHKの朝ドラか実写版サザエさんみたいなストーリー、これが心地良くツボにハマりまくりラストは定石通りのハッピーエンド。 吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子の演技も素晴らしいのですがハッキリ言って家なき子淳之助役の子供は天才ですね（あのシーンの表情は切な過ぎる）年代的には私が生まれる1年前の昭和33年、出てくる風俗が懐かしくてたまりません。
★★★最高！
若い監督だからこそホームドラマ風に創れたのでしょう、
リアルだと映画「血と骨」になっちゃう。
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悪人が１人も出てこないF・キャプラ風ハートウォーミングコメディの傑作。
昭和に少年・少女時代を過ごした大人にオススメします！